勁道の戦略 セミナー
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勁道について:「勁」とはエネルギー(energies)のことであり、エネルギーは活動の源として体内に保持する力。物理学的な仕事をなし得る諸量(運動エネルギー)を意味する(広辞苑) 。「道」はみち(way)のことであり、上記のように体内に保持する力と物理的に作用する運動エネルギーを流れである。
勁道(エネルギーヴェイ)とは力学運動の流れである。ジャブやストレートの「技のカタチ」であるのに対し、勁道は伸縮する打の流れであり、間合の遠い尺勁と間合の近い寸勁の変化が可能である。勁道の習得によりエネルギーの流れが明確になり、遠・中・近距離における一貫した運動の展開を促す。

寸勁について:寸とは尺の 10 分の 1 、約 3.03cm のことであり、勁は意念、呼吸、動作が整った内外合一の総体運動のことである。寸勁は狭い空間や近い距離から瞬間的に発生する力であるからにして、特定な流派にだけが存在する独特な技法ではない。
近い距離から発する寸勁(インチパワー)と短い距離で作用する短勁(ショートパワー)は異なる勁道である。短勁とは長勁(ロングーパワー)に対して生じた言葉であり、その力学原理と応用過程に於いて然したる相違が見られない。 寸勁は尺勁と比べると、その力学原理と応用過程が異なり、それぞれに適した戦術体系と技術形態を有する。

尺勁は一尺以上の距離を必要とする発勁法の一種である。物体への到達が目的の尺勁は日常生活で行われる運動形態であり、大衆が理解し易く、行い易いので、もっとも広く使われる勁法である。その勁道は長勁の構造と共通する普遍的な勁法であり、一般的に見られる突きや蹴りなどの打撃技法に用いられている。 尺勁や長勁 は長い距離の加速が必要のため、一撃ごとに標的から手や足を引き戻す一方通行の反復性をもつ。その適応は遠中距離、技術は点線技法、戦術は直接打撃の次元に留まる。

寸勁は一尺以下の距離内で行う発勁法の一種である。その外見は短勁と同じような距離であるため、両者は混同されることがよくある。短勁は標的に直接的に作用をするのに対し、寸勁は標的の状況に応じて変化をする。
物体への貫通や浸透を目的とする寸勁は一般の運動方式と異なり、理論的な学習と段階的な練習が必要なため大衆的な普及は困難である。寸勁は近距離で作用する勁道であるので、当然、標的に接近するための防禦措置(交叉技法)と標的を貫通や包囲するための機動能力(歩法移動)が必要となる。寸勁の適応は中距離の間接攻略と近距離の投拿技法の応用性に優れている。

尺勁:距離は長く動きが大きい、標的への衝撃力に優れる。由って、空間を埋める速度と威力が必要であり、そして高速度重威力の追求がその宿題である。尺勁は広い空間が必要なため遠・中距離における直接打撃の戦法に留まる傾向にある。

寸勁: 距離は短く動きが小さい、標的への貫通力に長ける。従って、間合を詰める技術と戦術が必要であり、高密度多角度の探究が課題である。寸勁の動きが小さく動作が緊密のため中・近距離の間接打法から投拿制御法への戦術の展開には不可欠な勁法である。

貫勁: 尺勁と寸勁の連環により生じる一貫した勁道は、途切れなく繋がっているため空間の制限を受けない。よって、遠・中・近距離の直接打撃法と間接攻略法や投拿制御法などへの対応が可能である。そして、貫勁の実践に基づき ?勁、?勁、?勁、?勁、?勁の五大勁道の習得が可能になる。

勁法の図解

短勁は長勁の凝縮であるのに対し、寸勁は尺勁の総体的な進化である。

尺勁は遠距離の直接打撃
 
寸勁は近距離の間接攻略
 
尺勁寸勁の併用は一貫技法

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